道端工房 手作業綴り

日々の手作業と奈良の風景をつづっていきます。時々南紀の話題も(^^)

布地の素材について

ポーチやバッグの素材について、作成前に確認することがあります。

扱うのは、絹・綿・化繊 の3つですが、見た目や手触りで判断出来ればいいのですが、
残念ながら私の経験では完璧には当てられません。
昔教わった見分け方があるので記しておきます。

切れ端やほつれた糸を燃やしてみます。
灰皿の上でやらないと素材によっては大変なことになるのでご注意。

<絹>火をつけても燃え上がりませんでした。
チリチリと焦げて、燃えカスを指で触れると粉になります。



<綿>燃え上がりました。
このまま燃え尽きます。



<化繊>燃え上がって溶けて固まりました。
扱い方次第では一番火の手が大きくなります。


★燃やしてみて思ったのですが、昔の身分の高い人々の着物は燃えにくかったのではないかと。
表が絹であれば、裏地が綿のことはありえないので、絹だけだと火がついても簡単に揉み消せたのでは、と想像します。

アンティークの着物地などは特に、手に入れた生地の素材が申告通りかは疑ってみる必要があります。
作品に「素材は絹です」と自信を持って記すには、やはり裏をとるのが一番だと思います。
というわけで、素材はみんな一応燃やしてみて確認しています。放火魔みたいですね(笑)