道端工房 手作業綴り

日々の手作業と奈良の風景をつづっていきます。時々南紀の話題も(^^)

昔の女性たちの着物

最近は新品反物ばかり扱っているので、古布はたまにしか目にしなくなった。

その古布も、もとはと言えばかつての女性たちの身をまとっていた着物である。
花子とアン」で蓮子様が着ていらした着物は、明治時代の着物を探し出していたとか。
ふと疑問が湧いてきた。
蓮子様役の仲間由紀恵さんは、身長が160㎝、一方明治の女性の背丈はせいぜい150㎝程度がやっと。
何を意味するかというと、明治時代の女性の着物を現代に持ってきてもバランスよく着ることは難しいのではないかと・・・。
しかし、蓮子様の着物着用の画像を見る限りでは、おはしょりもちゃんとあるし、袖丈も不自然ではない。柄と同時に、サイズも探してきたのだとするとなかなか骨の折れる仕事です。

今、古布として出回っているうちかなりのものが、サイズが小さすぎて着物として売れなくなったものが存在していると聞いたことがあります。
おはしょりをなくして身丈は整えられても、袖丈は襟を抜くなどの工夫をしないと短すぎてとても着られません。西洋諸国の外国人にあう着物がなかなかないのと同じです。

着物としての役目を終えた布が手芸用として出回っていますが、そのうちまた古布を手に入れて小物を作ってみようと考えています。
昔の着物の柄は、現代にはない趣の素敵なのが多いです。